定型文書入力が面白いATOK2005レビュー
日本語入力ソフト(FEP)は昔から圧倒的にATOK派である。
予備知識もなにもなく予約購入しておいたATOK2005が、発売日の今日届いた!
今回手に入れたのはバージョンアップ版だが、CD-ROMのレーベル面には「旧バージョンが入っていないパソコンにもセットアップできます」と書いてある。某MSのOSのようなセコイことはしないようだ。
早速インストール。ウィザードのいうとおり素直に従って旧バージョンを削除しつつ、辞書を移行。再起動後インストール完了!
それでは新機能をさっそく使ってみる。
まずは、「町名から住所に変換」。
これは、町名を入力して[F3]キーを2回押すことで、都道府県からの住所入力を補完してくれるもの。郵便番号付きの住所も入れられる。ウェブの住所入力などで役に立ちそうだ。自分の家の住所を辞書登録している人には、そんなに重宝しないかもだが……。
試しに「ひゃくにんちょう」と入力して、[F3]を2回押すと、東京と愛知の候補が出る。
愛知にも百人町があるなんて知らなかった……。そういうトリビア的な遊びもできる!?
なお、「[F3]を2回押す」というコマンドを覚えておかないとまったく意味がないので注意。
続いては、「入力ミスの訂正学習」。
バージョンアップの目玉のひとつだろうか? 推測変換が強化され、間違った入力をした場合も、[Backspace]で削除してから正しい入力をすれば、今後、間違った入力でも正しい入力での推測変換の候補を表示してくれる
「おはようございます」を豪快に間違える。[Backspace]で削除して再入力。
再び間違えると、正しい候補を推測変換してくれる。[Shift]+[Enter]で確定。
ちなみに、[DEL]で削除してもダメだった。[Backspace]で消さないといけないらしい。それから、間違えた場合も一度確定させる必要がある。
最後に紹介するのは「文章例から選んで入力(定型文書入力)」。
ATOKパレットから起動。文字通りさまざまな状況に応じた文章例が表示され、ウィザード形式で文章を作成することできる。
まあ、堅い文章を書きたいときは、ちょっとググれば見つかるものだが、定型文の種類と数が豊富なので役に立つかも知れない。
中には「失恋の慰め」なんていう、わけのわからない文章例もある。
「見舞い/励まし」→「私信」→「失恋の慰め」から作成。
できた文章は以下の通り。
平成17年2月10日 一太郎様前略
花子と別れた話、聞きました。私も以前に、今のあなたと同じ苦い経験がありましたので、あなたの苦しい胸の内は、痛いほどよくわかります。
でも、くじけないでください。その痛みも苦しみも、やがて時がたてば懐かしい想い出の一つになるはずです。しばらくは、時の流れの優しさに身を委ねることをお勧めします。
いっしょに旅行に行きませんか。いい気晴らしになると思います。
気持ちを切り換えて、新しい出会いのためにも、日々明るく過ごされますようにお祈りしています。
草々『湯一路』
わはははは!
僕は旅行に行きたくないんだけど、これは社交辞令か! 本気にされたら困るな(笑)
ジャストシステムの社員が考えたんだろうか……。似たようなものに「離婚の慰め」ってのもある。これ、相手がATOK2005に詳しかったら、どう思うんだろう……。
というわけで、素敵な新機能がついたATOK2005。おすすめです。特にMS-IMEを使っている人は、推測変換の便利さは抜群なので、ぜひ!
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